「僕が透析患者になったなら・・その4」


個人の選択を尊重する
僕が~その1の中では私が透析導入となったら、オーバーナイト透析か在宅透析しか選ばないと書きました。
腎不全の患者さんや透析導入されている患者さんで、移植を考えておられる方々には嫌な書き方をしたかもしれませんね。誤解をされない内に書いておきますが、私は移植にはむしろ賛成の立場です。ただ、腎臓移植が最高の選択であるというのは間違いのないことだとは思いますが、今の私の状況にとって、ベストにはならないという事であって、私がこういう意見を書いたからと言って、ご自身の選択に疑問を持つ事はしないでくださいね。私は、どんな選択であれ、ご自身で決められた選択ならば支持しますし、応援致します。でも、「誰かに(医師や家族や友人や)押し切られた形の選択」ならば、本当の自分がどう思っているのかは考え直してみるべきだとは思いますけど・・・。

腎臓移植について思う事
腎臓移植というのは多くの腎不全や腎症患者さんや透析患者さんにとっては最も夢がある手段ですし、できることならば移植したいと思う事が当然の事だと思います。ただ、私は、嫁も子どもも居ませんし、バリバリ働いて支えていかねばならないような扶養家族もおりませんので、移植してまで長生きをしたいとも思わないというのが移植には後ろ向きな大きな理由です。将来的に修復腎移植などが普通になれば、移植でもいいかなと思ってはいるのですけどね。
献腎移植だと狭き門ですから、なかなか順番が回ってこない事に絶望感を感じてしまいそうですし、血族や友人からの生体腎移植だと、なんだか気を使ってしまいます。だから、あくまでも私の場合は、血液透析でいいかなぁと思うというだけの話なので、腎臓移植を目指して日々努力されている方々に対してどうこう言うつもりもありませんし一日も早い移植の実現を心より願っております。だれかから腎臓を提供して貰えるというのはご自身の人徳と運があっての事です、とても素晴らしい事だと思いますし、私も兄弟に腎臓を分けてあげたい一人なので、全く異論はありません。全ての方が幸せになれば良いなと願っています。

兄を見て思う事
私の兄も私の腎臓を心待ちにしてますからねw 実際の透析はとてもツライもののようでした。4時間しなくてはならないのを3時間で無理やり止めたりすることも多かったようですから、実際の気持ちはやはり、当事者にならないと分からない事が多いと思いますので、実際に自分がそうなった時にどう思うかは分かりませんが、兄にオーバーナイト透析を導入させてみて感じる事は「これは良さそう」という感覚です。4時間×週3回の透析の時代はツラさ(透析うつや食事制限)の余り、移植の事ばかり言っていましたが、オーバーナイト透析導入後は食事が普通にとれるようになるので、見た目が明らかに健康的になり、長時間になったのに逆にキツクないそうですし、周りの透析患者さんが皆元気なのを見て、透析うつも無くなったようです。しかし、彼は仕事での出張も多く、その多くは海外なので、「やっぱ移植できるならしたいなぁ」と申しますので、糖質制限で私の腎臓が普通になれば提供する約束はしているのですが、良い結果になると良いのですけどね。数値的に普通になっても、糖尿病で腎症の病歴のある腎臓の移植に応じてくれる医師がいるかどうかという問題もありますけどね。
とにもかくにも、私自身は、自由に生きたいがために、結婚や子どもを持つという事は人生から除外した人間ですので、少し考え方も状況も特殊なのかもしれませんが、2018年4月の段階では、もしも私が透析患者となったなら、腎臓移植は望まないという気持ちです。血液透析をしながら、生きているうちに修復腎移植ができればするかもしれないし、ips腎臓が実現すれば、それを移植するかもしれません。人工腎臓でも良いかもしれませんし、人工知能がもっと有効な手段を創り出す可能性も信じております。結局、誰かに借りを作るのが嫌な小心者とも言えますけどね。


さて、次回は、「血液透析にもいくつか種類があるけれど、何故、長時間透析なのか!」について書きますね。


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糖尿病性足壊疽の切断を回避した証明写真(グロいです)

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