2022年10月2日 本日の鹿児島県北西部は快晴。

すっかり秋らしくなったと思ったら、もう10月なんですね・・・庭のコスモスも咲き始め賑わってきつつあります。最近はどういう訳かブログのことを忘れている日も多く、ご心配いただくこともあるのですが、私も父もいたって元気に昨年の今と変わらず毎日を楽しく過ごしております(*^^)v

さて、今日は、最近届いた書類などに目を通しておりましたら、私の上半期の医療費総額が通知されていましたので記事にしておこうと思います。

透析患者になるとどの位の医療費がかかるのかは、「もうすぐ透析」と言われている患者さんにとっては非常に気になる所ですよね。結論から言っておきますと、自分の手出しは半年で16236円(眼科の1236円を含む)でした。なので、透析関連については月に2500円の手出しとなります。ただ、これも自治体の自立支援などを申請して通れば、2500円の領収書を市役所の福祉課に提出することで翌月に還付されますし、その他保険医療(歯医者や眼科等)についても還付されるので、保険内の医療であれば医療費は無料ということになります。なので、医療費については何も心配する事はないと思いますよ。

それにしても透析って本当にお金がかかるのですね。保険制度の無い国であれば、この金額を自分で稼ぐしかないわけですが、透析が必要な状況になってからこの金額を確保するには、それまでにこの金額を自動で生み出すようなシステムを創り上げておくしかありませんので、透析が必要になって以降命を繋げるのは会社の経営者とか作家とか音楽家とかであって、しかもそれなりに売れていないといけないという高いハードルだと考えると、今の日本に生まれた私がいかに恵まれているのかを感じざるをえません。上半期で260万円、一年だと520万円を補助して頂いている立場なので、透析歴1.5年の私に投入された公的資金は800万円・・・私が30年間で支払った税金の総額まではもう少し余裕がありますが、それでも近い将来超えてしまいます。「透析患者は自己責任なんだから助ける必要なんてない」と元アナウンサーが発言して大炎上した事がありますが、自分がこうなってみて、すくなくとも糖尿病由来の透析患者は間違った栄養学をそのままにしている「国の責任」だと感じています。

糖質(米、小麦、砂糖、でんぷん、果糖、液糖、トウモロコシ由来製品)の過剰摂取の放置が2型糖尿病の現状を生んでいることは、私の周囲の糖尿病患者十数名を観察しても明らか。国は、食後高血糖を起こさない食事バランスを速やかに広報するべきですが、あまりに巨大な利権が絡まるためにそれもできない・・・結局、これに気付いた個人が自分で実践していくしかないのですが、かなり強固な決意がないと糖質制限の継続が難しいのも事実。私個人は「足を切断するよりは糖質制限したい」というモチベーションがあるので5年続いていますが、体調不良を感じない人が糖質制限を続けるのは無理だと思いますし、実際、自分自身も「切断」と言われるまで本気で糖質制限に取り組めなかったですしね。

でも、こうやって私が文章を残すことで、例え一人でも将来の糖尿病性合併症を回避してくれるのだとしたら、私に支払われる公的資源は無駄にはならないだろうと思いますので、これからもこのブログは続けて行きます。糖尿病由来の透析患者の5年生存率は50%だと言われます。いつまで生きられるのかは分かりませんが、もうすでに生物としては死んだ存在ですので、この時間は全てが宝物のような時間です。幸せに過ごそうと思います。

糖尿病でお困りの方は、ぜひ、糖質制限を学んで実践して将来の合併症を回避してください。できれば糖質制限に詳しい医師の指導を受けながらの方が安心ですので、それをお勧めいたします。
今は結構各県にいらっしゃいますよ。下のリンクから探してみてください。
相談だけしたいと言う場合は「たがしゅうオンラインクリニック」もお勧めです。

日本糖質制限医療推進協会 提携医療機関リンク

たがしゅうオンラインクリニック
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