2022年4月28日 本日の鹿児島県北西部は快晴。

今日は午後から真夏のようなカンカン照りでした・・・暑かった。

さて、昨日アップ予定だった哲学記事をアップします。

ルネサンス時代の世界
ルネサンス時代のヨーロッパが古代ローマへの原点回帰の流れの中で新しい価値観を作り出したのはご存知の通りですが、知識や芸術の変化の他にも、新天地を求めて旅をする人々がいました。
先ずはベネツィアの商人マルコポーロ(1254~1324)ですが、陸路でヨーロッパから日本までを旅して、「東方見聞録」を現わしたのは有名です。14世紀頃はマルコポーロのように陸路での交流はヨーロッパから東アジアまで普通にあったと思われますが、15世紀頃からオスマン帝国が勢力を拡大し、西アジアのイスラム圏と地中海の過半を支配したため、ヨーロッパとアジアの交易が難しくなって行きました。
ヨーロッパでは冷蔵庫もなかった時代ですから、東アジア付近でしか生産できない「香辛料」の需要が高く、オスマン帝国の東方貿易の妨害によって高騰した香辛料を独自に入手するべく、海路にてインドを目指すことにしたのでした。

ルネサンス時代に実用化された羅針盤によって海路の開拓が可能になったこともあって、人は海を目指し始めましたが、長距離の航海に耐える船を出すのには非常に大きな資金を必要としたので、大きな国家プロジェクトの1つでした。国家として最も早く海の開拓に乗り出したのは、レコンキスタ(支配地域のキリスト教化)を終えていたポルトガルでした。ヨーロッパのイベリア半島からインドまでの航路の開拓は

エンリケ(1394~1460)1445年アフリカの最西端に到達。
バルトロメウディアス(1450~1500)1488年アフリカ最南端の喜望峰へ到達
ヴァスコ・ダ・ガマ(1469~1524)1498年アフリカ東岸を経てインドのカリカットへ到達

という流れですが、16世紀になるとインドを超えて東へと開拓を続け、1543年には日本の種子島へ辿り着き「鉄砲伝来」が起こり、この航路を使い1549年にはフランシスコ・ザビエルらによる「キリスト教伝来」によって、日本の文化を大きく変えることになりました。

この日本にとっても大きな出来事が、ルネサンスの結果おこったことだとは学校では教わりませんが、世界は全て繋がっていることを多くの人に知って欲しいですね。

ともあれ、この大航海時代によって、世界中にキリスト教が伝わるとともに、あらゆる西洋の知識も世界中に広まりました。奴隷時代という人類にとってはあまりよくない時代でもありますが、この時代の存在は間違いなく、今のこの世界を構築する大きな礎であることは間違いありません。今が良いのか悪いのかもよくわかりませんが、ともかく、人はこれからもそうやって変化し続けて行くのだろうなと思います・・・・いやぁ~人って面白い動物ですね。

この時代のヨーロッパの思想的には、人文主義が力を持っていたので、次回は人文主義について書こうと思います。

afurika