2021年10月20日 本日の鹿児島県北西部は曇り。

朝晩は冬ですね!風邪などひかないように気をつけましょう!さて水曜なので哲学記事の日ですね。

紀元後1世紀の頃にギリシア哲学とユダヤ教の融合があったというのを前回書きましたが、この時代はそれだけでなく色々な学派の考えが混ざる時でもありました。その中の一つが新ピタゴラス学派です。新ピタゴラス学派は、ピタゴラスの「万物の原理は数である」と言う考えを!発展させて、
紀元前1世紀から後2世紀にかけてローマとアレクサンドリアを中心としておこった哲学の学派。始祖ピタゴラスの「万物の原理は数である」という教説を発展させ、かつストア派の考え方を巻き込みながら、「宇宙と自然と人間を結び付ける共通の絆(きずな)が「数」であり、その関係を示すのが「比」である。したがって「数」と「比」の研究は、万物を支配する根本原理たる「神」の研究にほかならない。」こう考えて観想数学、神聖幾何学を神学の基礎に据えて、宗教的象徴体系の背後にある数学的形相を探求して、実践的に応用しました。代表者として、テュアナのアポロニオスがいますが、この人はイエス・キリストと同格の奇跡を成したと伝えられますが、その功績を後世に伝える弟子の存在がなく、日本では只々無名の人物です。とは言え、古代・中世の教養の基盤たる「自由七科」(リベラル・アーツ)の理念を確立し、ルネサンス運動の原動力ともなった重大な学派であるとともに、古代の哲学、宗教、芸術、教育に大きな影響を及ぼした非常に重要な学派てある事は抑えておきたいです。

この時代には哲学や医学や科学に長けた人物は「奇跡の人」や「神の代理人」と呼ばれたのかもしれませんよね。現代のマジシャンがまるで魔法使いみたいな技術を持つ事をおもえば、その時代に科学的知識を持つ人が神だと崇拝されてしまうのも当たり前のように感じます。兎にも角にも、そんな時代を経て今の私達の思考がある事を思うと、哲学を学ぶと言うことは、1つの人間になっていく作業の様にも思えて楽しいです♫この機会に皆様も是非!

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