2021年2月24日 本日の鹿児島県北西部は快晴。

部屋の中と外の気温差が凄いですね。体調など崩されませんようご自愛ください。
水曜日まであっという間です・・・今日も哲学について書いて行きます。

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ヘレニズム哲学時代の主要学派
キュニコス派、懐疑派、ストア主義、エピクロス主義というのがこの時代の哲学の先端でした。
他にも、前時代からの引継ぎでピタゴラス学派やメガラ派、逍遥学派なども存在して哲学の世界は非常にバラエティに富んだ時代でありました。


思想
ネオプラトニズム、ソフィズム、プラトニズム、折衷主義、懐疑主義 と言ったあたりが思想の中心となります。アリストテレスがプラトンをやり込めたようにも見えた前時代でしたが、イデア論を中心とした思想も健在で、盛んな議論が行われます。このヘレニズム時代は、様々な思想が入り乱れ、折衷し、淘汰され、創出され、紀元後の時代へと哲学を引き継ぐ様々な基礎が築かれました。個人的には、ユダヤ教やキリスト教といったものも、この時代の文化の交わりの中で生じたのではないかと思います。キリストの誕生が西暦元年とされているので、少なくともキリスト教は紀元後でないと辻褄が合わないのですが、キリストの生誕日の設定もかなり後になって創作されたのではないかなと思ったりします。

雑感
来週からは学派ごとについてまとめてみたいと思います。所で、日本ではプラトニックと言ったら「純粋な恋愛」のことを指しますが、語源は、プラトニズムにあるように、プラトン氏です。英語でPlatonicと言うと「プラトンみたいな」となりますが、それはつまり「純粋な精神的な状態」を指します。なぜプラトン氏が純粋で精神的なのかと言うと、万学に秀でながら、イデアという世界を信じ続け、霊魂という存在を確信し続け、物事の根源を物質に求めなかったからなのだと思います。
明日からPlatonic loveを語る時は、心の片隅にプラトン氏を思い出して頂けると、故人も嬉しいのではないかと思ったり思わなかったり・・・ちなみに私は全ての基礎は素粒子だと考えているのでデモクリトスの原子論派ということでデモクリモト?かなww。素粒子の根源は何かという話になると、結局、イデアというのも否定はできないので、最終的にはPlatonicなのかもしれませんね。アリストテレス氏はイデア論に真っ向から勝負を挑みましたが、結局、「神」が出てきますしね。そして、未だに結論が出ないという・・・・哲学って面白いですね。終わりのない思考こそが素粒子に与えられた最高の暇つぶしなのだろうと思います。