2021年1月5日 本日の鹿児島県北西部は晴れ。

横綱白鵬がコロナですか・・・嗅覚の自覚症状・・・個人的にはやはりこのウイルスはヤバい奴だと思うのですよ・・確かに全死者数の0.2%で、しかも老人と病人しか死んでない・・・だけど、発熱するより前に味覚や嗅覚や視覚に異常が発生するのは普通の風邪やインフルではあり得ない・・あったとしても今まで聞いたことがない。みなさん気をつけましょう。

sinnzou


死亡つながりで
そう言えば、2年前位のNHKあさイチで、「糖質の新常識」と題した特集の中で、極端な糖質制限を行うと死亡率が上がるという情報が放送されていました。糖質制限に詳しい人達の界隈では余り支持されていない研究を基にした情報ですが、「アメリカのシモンズ大学が13万人の食事を20年間追跡した研究」という奴です。研究の題目だけを見れば何だか信頼ありそうに聞こえますが、この研究における調査は聞き取り主体なので、そもそも正確なデータではないのです。もしあなたが「直近1カ月の食事を教えて下さい」と聞かれたらどのような食事内容になるでしょうか?日々、使用食材の重さを量り、写真データを保存している人でさえ口頭で正確に伝えることは不可能です・・・昨日食べたものだって覚えてます?・・・論文については語らないスタンスですが、たまには良いかなということで。

んで
そんなたいそうなデータを持ち出して、NHKは何をポイントとしていたかというと「健康の為にとるべき糖質量がある」という点で、厚生労働省が言う「40代女性であまり運動しない人だと一日220gの糖質が必要」という情報に焦点が当たっていました。けど、これの根拠になる信頼性のある論文を読んだ記憶は・・・ない。

メディアは糖質代謝と脂質代謝を語らない
糖質制限の肝は、体内の代謝システムを糖質代謝から脂質代謝に切り替えることにある訳で、一日220gの糖質を摂ってしまうと、かなりの確率で糖質代謝のままであって、脂質代謝によるケトンエンジンの恩恵は得られない。この違うエネルギーシステムに切り替えるという点は、メディは一切報じないし、「正しい糖質制限(食後高血糖を招かない糖質量摂取)」と言うものが評価もされないうちに、220gという適正糖質摂取量が設定されてしまっているというのは糖尿病患者にとってはとても不幸ですね。

選ぶのは自分
最終的に選択するのは自分自身なので、炭水化物中心食にしても糖質制限食にしてもどちらでも良いのですが、正しい情報を与えられずに、メディア洗脳された状態で既得権益に搾取され続けて行くのは本意でしょうか?私個人は、糖尿病性足壊疽で切断と言われた左足を、スーパー糖質制限に切り替えただけで完治しているので、あなたの身の回りに重度の糖尿病の人が居られて、運動もせずにカレーだラーメンだカツ丼だピザだソフトクリームだと無軌道に摂取しておられる人が居るなら、それは「機能性低血糖症による過食の可能性が高いので、早めに糖質制限しないと失明、透析、切断になりますよ」と教えてあげて下さい。そして、私のブログの特に最初の頃の内容を読むように勧めてあげて下さい。
(最も読んで欲しいのは → 糖尿病性足壊疽の切断を回避した証明写真(グロいです)2018/4/18)

雑感
ハーバード大学の研究で「ヘリコプターからパラシュートを付けて飛び降りたグループとパラシュートを付けずに飛び降りたグループでの死亡率を比較した研究があります。」結果は・・どちらのグループでも「死亡率に有意差は生じなかった」という結論でした・・・・そりゃ地上で行われた実験ですので、そうなります。つまり、研究論文とは結論だけ見ても真実は見えません、研究された環境と手段という点が最も重要ですので、今後、テレビで「論文」を根拠にする何かが紹介された時は、是非、その研究論文そのものに当たってみて下さい。メディアを見る目も学問を見る目も肥えて行くと思いますよ。
私の足の切断回避の事実を知っても、NHKが220gは糖質を摂るべきと言っているから摂るというのは自由だと思いますが、もしも、ご自身のお子さんが非常に肥満傾向にあって遺伝的糖尿病リスクが高い環境であるなら、私の経験した事実を知った以上は、お子さんが将来直面するだろう不幸は親の責任です・・・足の切断、失明寸前、透析目前になって慌てて糖質制限をしても手遅れの可能性が高いです・・・是非、私の経験を反面教師に、余裕をもって糖尿病対策をして頂ければと思います。
で、糖質制限は死亡率が上がるのかどうかという点ですが、今の所は分かりませんというのが正解です。少なくとも、炭水化物を暴飲暴食していると死亡率は爆上がりしますので気をつけましょう。夜中の焼きそば?厳禁です。