2020年11月29日 本日の鹿児島県北西部は快晴。

良い天気が続きます。こんな日はキャンプに行きたいものですが、月水金と透析なので、泊りキャンプだと土曜日しか行けないなぁ・・・とシミジミ。ま、行けるだけラッキーですけどねぇ。

本日の名言(雨ニモマケズ by 宮沢賢治)
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雨にも負けず 風にも負けず
雪にも夏の暑さにも負けず

丈夫な体を持ち
欲はなく決して怒らず
いつも静かに笑っている

1日に玄米4合と味噌と少しの野菜を食べ
あらゆることを自分を勘定に入れず
よく見聞きし 分かり そして忘れず

野原の林の下の蔭の
小さな萱ぶきの小屋にいて

東に病気の子供あれば
行って看病してやり

西に疲れた母あれば
行ってその稲の束を負い

南に死にそうな人あれば
行って怖がらなくてもいいと言い

北に喧嘩や訴訟があれば
つまらないからやめろと言い

日照りのときは涙を流し
寒さの夏はおろおろ歩き

皆にデクノボーと呼ばれ
ほめられもせず 苦にもされず

そういうものに私はなりたい

南無無辺行菩薩
南無上行菩薩
南無多宝如来
南無妙法蓮華経
南無釈迦牟尼仏
南無浄行菩薩
南無安立行菩薩
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仏像彫刻の専門店「仏像彫刻原田」さんHPより引用。
zazou
素晴らしい彫刻作品です。山形の業者さんですが、工房は中国にあり中国人の職人さんが制作されるそうで、どことなく感じる「日本仏像らしくない」雰囲気はその為でしょう。でも、私はこういう大陸風の雰囲気も好きですけどね。興味が湧きましたら、是非、HPを訪問してみて下さい。



雑感
例えば人が困難に出会った時にひっそりと心で呟く「雨にもまけず」というフレーズ。全文を暗記している人は稀でしょうけど、みなさんはどんな意味だと解釈しているのでしょうか。

私は、この作品は、宮沢賢治の「座右の銘」なんだと思っています。作品の最後にお経のようなものが並んでいますが、これを縦置きにして映像化すると、中心に法華経の経典があり、その両脇に釈迦と多宝如来が鎮座し、さらにその外には浄土真宗の四菩薩が二人づつ鎮座するのが見えます。

つまり、宮沢賢治の死後にカバンから見つかったこの作品は作品などではなく、彼が常に持ち歩いた仏壇なのだと思うのです。そして、全国のどこにいても朝な夕なこれを部屋で広げて、「人にとって必要不可欠であっても、その存在が評価されないような空気のような存在になれますように。」と日々祈ったのではないでしょうか。

つまり、彼と私は「梵我一如」という思想で繋がっている。「彼は私であり、私は彼であり、この世界で認識している全てのものは私自身であり、同時に、それらそのものである。」そう思うからこそ、昨日死んでいたって良いし、死ぬのは100年後でも良い、命の有り様を、魂の有り様として捉えた時に、人は時間から解放されるのだろう・・・宮沢賢治が本当になりたかったものは時間に拘束されない自由な魂だったのかもしれませんね。みなさまにとって、いつかはなりたい「そんなもの」とはどんなものでしょうか?もう直ぐ冬です、こたつ端の会話のネタにでもどうぞ。