2020年11月11日 本日の鹿児島県北西部は快晴。

先週手術したシャントの音もキチンと機能しているようなので、来週の今頃は透析導入できていると思います。透析せずに放っておけば恐らく2カ月位で死ぬのだと思いますが、日々、死んで行く肉体を向き合っていると「自然死というのもシンドイものだな」と実感します。2年前に母を見送りましたが、小便も出なくなり、肺に水が溜まって呼吸するのも苦しい気持ちや呼吸が苦しい気持ちが分かると、「あーあの時、もう少し上体を起こしてあげたらよかったなぁ」とか「もっと体位変換してあげたらよかったな」とか「寒く無かったかなぁ」とか「痒みは大丈夫だったのかなぁ」とか思います。人は、結局、自分の体験を通さなければ本当の答えに辿り着かないことを、心の底から理解する3ヵ月でしたが、透析導入してある程度体力が戻ったら、過去の3倍増し位で色んな体験をしようと思います。
でわ、今週もアリストテレス氏の形而上学。第五感「Δ」

20201021




形而上学第五巻「Δ」の目次(井 隆氏訳昭和36年岩波書店発行より抜粋)
「googleドライブにてOCR致しましたので、誤変換があるかもしれませんのでご了承下さい。」

第 一 章 アルケー (始まり、原理、始動因)。 
第 二 章 ティティオン (原因)。 
第 三 章 ストイケイオン(構成要素、元素)。 
第 四 章 フィシス(自然、実在)。 
第 五 章 アナンカイオン(必然、必要)。アナンケー(必然性)。 
第 六 章 ヘン(一つ、一、統一)。 ポラ(多)。 
第 七 章 オン(ある、存在する、存在、存在するるの) 
第 八 章 ウーシア(実体)。
第 九 章 タッタ(同じ、同一)。ヘテラ(他、異)。ディアフェラ(差別、差異、差別相、種差)。ホモイア(同様、類似)、ソノイア(線、不同様)。
第 十 章 アンティケイメナ(対立、対立するかの)。エナンティア(反対、反対
のもの)。ヘテラ・ト'・ェイディ(種において異なる)。タウン・トー エイディ(種において同じ)。
第十一章 プロテロン(より先、前)、ヒステロン(より後、後)。 
第十二章 ディナミス(能力、可能性)。ディナトン(能がある、可能な)。アディナミア(無能力)。アディナ トン (無能な、不可能な)。幾何学でいうディナミス(べき、累乗)。  
第十三章 ポソン(どれだけ、いかほど、量、分量)。 
第十四章 ポイオン(どのような、性質)。 
第十五章 プロス・ティ(相対的、関係的、関係)。
第十六章 テレイオン(全くの、完全な)
第十七章 ぺラス(限り、限界)。
第十八章 カト・ホ(それでのそれ)。カト・ハウト(それ自らで、自体的に)。
第十九章 ディアテシス(状況、配置、案配)。
第二十章 ヘクシス(所有、所有態、状態)。 
第二十一章 パトス(受動相、様態、属性、限定)。 
第二十二章 ステレーシス(欠除、欠除態)。
第二十三章 エケイン(もつ、たもつ)。
第二十四章 ト・エク・ティノス、エイナイ(或るものから......ある)。 
第二十五章 メロス(部分)。 
第二十六章 ホロン (全体)。パン (総体)。タ、パンタ(あらゆるの、すべての
第二十七章 コロボン(毀損された、不具の)。
第二十八章 ゲノス(種族、類)。へテラ・トー・ゲネイ(類において他なる、類を 異にする)。:
第二十九章 プセウドス(偽、虚偽、誤謬)。
第三十章 シンベベーコス (付帯的、偶然的)。
 
雑感

第五巻はそれぞれの目次にあります語句の説明が詳細に語られる「用語集」です。時々、日本のアニメで引用されている語句などもあるので、哲学系アニメや時間や空間を扱ったアニメが好きな人には少しだけニヤリとできる巻かもしれませんね。本文中は語句の横に日本語のルビが振られるので、これらの語句を暗記する必要はないと思いますが、不思議な事に、語句の意味が頭に入ってくると、内容も又違った角度から読めるようになる不思議があるので、個人的にはこの巻は何度か読み返して徐々にシンクロして欲しいなと思ったりします。さて、来週からは透析が始まる予定なので、体調によってはブログをお休みする日があるかもしれません。一応ご連絡までに。