2020年11月4日 本日の鹿児島県北西部は快晴。

トランプ氏・・・再選なるか?マスコミは常にトランプ氏劣勢の報道ですが、演出なのか何なのか。バイデン氏の所属勢力との親和性の方が日本は強いので、天龍人達はその方が都合が良いのでしょうけど・・・トランプ氏が勝たないとマークX社のロケットも飛ばせない可能性もあるので、個人的にはトランプ氏側に勝って欲しいのですけどね。
さて、本日は形而上学の第四巻「Γ」です。

20201021



形而上学第四巻「Γ」の目次(井 隆氏訳昭和36年岩波書店発行より抜粋)

第一章 諸存在の最高の原因を求める我々の学は存在を存在として研究しその第一の諸原理を求める。
第二章 哲学者の学は弁証家の術ともソフィストの術とも異なる。
第三章 我々の学は実体を研究するほかに、論証の諸前提・諸公理、ことに矛盾律についても考えねばならない。
第四章 矛盾律に論証を求むべきではない。
第五章 矛盾律の否定と関連するプロタゴラスの感覚論的相対主義とこれに対する我々の論難。
第六章 相対主義に対する論難の続き。
第七章 排中律とその擁護。
第八章 すべての立言が真であるのでもなく、すべてが偽であるのでもない。

雑感
この形而上学第四巻では、存在と非存在の考察に対する考察が中心となっています。論証的内容ともなっていますので非常に難解で一文一文の意味を飲み込むのに時間がかかりますが、読み応えのある巻でもあります。同一律、無矛盾律、排中律などの意味を理解して読んだ方が良いですが、初見なら想像しながらでも良い気がします。結局、この巻の内容から分かる事は「哲学者とは根源を求める旅人なんだな」という事であって、色々と難しい内容が述べられていますが、ここにもやはり答えなどありません。大切なのはこの巻で積み上げられた考察も思考の土台にして「自分はどう考えるべきか」を考えることだろうと私個人は感じます。そして、原子レベルの存在を観測可能となった今なら、過去のいくつかの難問に答えを与えることに近づいていることにワクワクします。物質や反物質とかダークマターとか空間のエネルギーとかブラックホールとかなんとかカントカ・・・古き哲人の発想を出発点に2000年かけて人類は今ここに辿り着いているんだなと思いながら読むと形而上学は格別の味わいのある作品に感じますよ・・・それにしても現代語訳で新刊をお願いしたい。