2020年10月14日 本日の鹿児島県北西部は晴れ。

持続化給付金の不正受給が問題になってますね。ビビった学生達が自主返納を希望しているようですが、自主的に返納した人には税務上のペナルティは課さないようですが・・・検察や警察の手は入るようですね・・・それでも何億も荒稼ぎして国外逃亡したような人がいれば、どうすることもできないような気がします・・・素人目に見ても緊急だとは言え、そんなに緩いチェック体制では・・・と思ったほどなので、この犯罪の責任がどちらにあるのか・・・今回の例が、次の危機に暗い影を落とさないよう、しっかりとしたシステム構築を国にお願いしたい。


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形而上学の内容

形而上学がアリストテレス氏のいう第一哲学だというのは前項にて述べましたが、それでは、その内容とはどのようなものなのかというと、全14巻で構成され、主に形の無い世界のことについて語られます。内容は難しいので、私の力量で扱える部分だけ書くかもしれませんが、これからの14週をつかって、2000年以上に渡って影響を与え続けている形而上学(第一哲学)について書いてみようと思います。今回は、第一巻「A」です。

形而上学第一巻「A」の目次(井 隆氏訳昭和36年岩波書店発行より抜粋)

第一章 全ての人間は知るを欲する。
第二章 知恵ある者についての一般の見解から推して知られる知恵の諸特徴。
第三章 我々の主張する四種の原因
第四章 エンペドクレスの二つの相反する始動因。
第五章 ピタゴラス学徒とエレア学徒の原因に関する見解。
第六章 プラトン哲学の起源。プラトンの設定した三種の存在。
第七章 四原因に対するこれまでの哲学者の態度。
第八章 ソクラテス以前の諸哲学者の原因の使い方に対する批判。
第九章 プラトンのイデア説に対する批判二十三箇条。
第十章 結論

要点
この章では、アリストテレス氏自身の四原因説の正当性が展開されます。故に、過去の哲学者の原因に対する考え方や思考の態度を批判し、ソクラテス氏のイデアについても痛烈に批判しています。内容は読み慣れないと難解・・・??????な部分は一先ずおいておいて先へ進むことも大事です・・・木が見えなくても森もしくは宇宙が見えれば良いと、私個人は思っていますし、哲学書とはそういうものだと理解しています・・・そもそも、どんな哲学書にもまだ答えは載っていませんからね。
ともかく、形而上学の第一巻「A」では四原因説の正しさの論証が行われます。ちなみに、四原因説とは「この世界の全ての物事は四つの原因「形相因、質料因、目的因、作用因」によって成り立っている」という考え方です。

来週は第二章です。