2020年10月11日 本日の鹿児島県北西部は晴れ。

庭のコスモスが綺麗なのです。

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本日の名言
「日曜の 空とコスモスと 晴れにけり」 by 久保田万太郎

名言ではなく俳句ですが、まさに俳句と同じ情景でしたので・・・・久保田万太郎氏は大正時代から昭和時代に活躍した小説家、劇作家、俳人。コスモスは1879年(明治12年)にイタリアから持ち込まれたもので、それ以前の日本人は見た事のない植物だったんですね。なので、どんな古典にも出て来ません。「秋桜」という命名も誰のものか定かではありませんが、山口百恵さんの「秋桜(コスモス)」がヒットする前は、「秋桜(あきさくら)」というのが日本での一般的な呼び名だったので、明治に日本に来て以来使われてきた俗名の「あきさくら」が、さだまさしさんの「ホントはコスモスっていう名前ですよ~♬」的な楽曲によって「秋桜=コスモス」と強烈に結びつけられたのですね。

で、ここで疑問、さだまさしさんの楽曲によって「コスモス」が広まったなら、なぜ、それより以前のj久保田万太郎氏は俳句の中で「コスモス」と詠んでいるのでしょうか?知識人だから学名を知っていた?・・・でも大衆向けに創作するなら大衆に親和性の高い語句を使うはず・・・当時なら「あきさくら」と表現しそうですが・・・・面白いですね。

現実には、戦時中に外来語が禁止されて、それまで一般的だった「コスモス」が使えなくなり「あきさくら」と表現することが一般的になって戦後を迎えた・・・さだまさしさんの楽曲をキッカケに「コスモス」という呼び名が復権した・・・そんな想像をしてしまいます。みなさんはどう思われるでしょうか?秋の夜長の話のネタにどうぞ(*^▽^*)

ちなみに、コスモスの反義語はカオス。コスモスが咲き乱れるその下で、他の草たちがカオスになっていましたww。