2020年9月9日 本日の鹿児島県北西部は快晴。

スーパーマーケットに行きましたら、野菜が殆どありませんでした。台風の影響で農家が稼働していないとのこと・・・一日も早い復旧を祈ります。

プラトン氏の文献
この頃の哲学者からは文献が残るようになりましたので、「研究対象としての哲学」が存在できるのもこの頃からです。厳密にはソクラテス氏の弟子たち(プラトン氏が筆頭)がソクラテス氏の言説を記した文献が最初なのだと思います。プラトン氏の残した文献には「ソクラテスの弁明」「メノン」「クリトン」「パイドン」「パイドロス」「国家」等がありますが、これらの文献で語られる大きな核はやはり「イデア界と現象界」という二元論を基にした言説です。プラトン氏は自身の啓蒙活動によって、人々にイデア界を認識させてあげなくてはならないと考え、そして、それが哲学者の仕事だと信じていたそうです。作品群で登場する重要なエッセンスとしては、(「プシュケーへの配慮」「アルケー」「無知の知」「知徳合一」「問答法」「善く生きる」(ソクラテスの弁明))(「ドクサ」「エピスメーテー」「想起説」「イデア」「現象界」「エロス「フィリア」「アガペー」「洞窟の比喩」「魂の三分説」「四元徳」「哲人政治」「理想国家」(プラトン氏作品群))などが上がります。これらのエッセンスは近代哲学を学ぶ上でも必要不可欠・・・というか全ての考察が繋がっているので、これから文献を読んで行こうと思われる方は是非、これらもお読み下さい。この頃の哲学はまだ読みやすいですし、道徳的内容のものも多いので「自分ならどうか」という所も含めて楽しめると思いますよ。「ソクラテスの弁明・クリトーン・パイドーン」はお勧めです。とは言え、古き良き時代の日本語訳なので表現が固いですけどね・・・誰かが現代若者言葉に翻訳して出せばベストセラーになるのではないだろうか。アイデア譲りますので我こそはな方は是非挑戦して下さい。そして安価で販売宜しくです~。




次回は、このプラトン氏の二元論に真っ向から反論したアリストテレス氏について書きます。