2020年8月19日 本日の鹿児島県北西部は快晴。

晴れた日が続きます。体調管理には気をつけましょう♬
20200819



ソフィストの出現
ソロンの立法(紀元前594年)~クレイステネスの改革(紀元前507年)を経てアテナイには世界で初めて民主制が形成され、有力・富裕氏族による独裁を防ぎ、選挙・抽選によって国民(女性・未成年・奴隷を除く)のほとんど全てが政治に関わることが可能となりました。しかし、ペロポネソス戦争の頃から、冷静に政治的判断を行うべき評議会はその機能を失い、。評議会には説得力のある雄弁を用いて言論を支配するデマゴーグ(煽動的民衆指導者)が現れるようになり、戦争期の興奮の中、デマゴーグの誘導によって国策が決められるようになってしまいました。そのような社会状況の中で、政治的成功を望む人々は大衆に自己の主張を信じさせる能力を必要とし、自信たっぷりに物事を語ることで人々を納得させ、支持を取り付けるものとしての話術の習得が必須となり、大金を出して雄弁の技術を身につけようとする者と、それを教えるとするソフィストの関係が成り立つこととなりました。

ソフィスト
代表的なソフィストにはプロタゴラス氏、ヒッピアス氏、ゴルギアス氏、プロディコス氏が居ますが、これらの人々は哲学者とは区別されてい居たようです。ソクラテス氏がソフィストを哲学者とは認めなかったというのも大きいようですが、ソフィストは哲学的考察を自分では行わず、とにかく弁論に勝ための方法を有料で教えていたという点で時に嘲笑の対象になることもあったようです。ともあれ、弁論術をお金を払ってでも買いたい人々は富裕層を中心に存在していて、有名なソフィストは非常に荒稼ぎしていたようです。

雑感

現代はソフィストのような立ち位置の人は多いですよね。セミナー講師とかが良く似ているのかもしれませんね。ともあれ、ソフィストの第一世代が活躍した時代と、現代の社会情勢は大して変わらない感じがします。より良い明日を夢見て「学ぶ」という娯楽を選べるというのはとても幸せなことだと思います。変えたい社会、勝ちたい仕組み、目指したい高み、そういうことがあるというのは人としてとても幸運な事だと思いますし、人が進化するために自然選択的に見つけ出すものなのかもしれません。私とて、糖尿病の無い社会、嘘のない医療、の実現のために、自分の情報発信が寄与してくれると良いなぁと思います。その内、セミナーとかもやってみたいですね♬ その時は、ソフィスト とでも名乗ろうかなww 皆様には目指したい何か・・・あるでしょうか。私達は一体どこへ向かっているのでしょうね・・・とにかく搾取はされないように日々学び続けましょう!
来週は プラトン氏について書きます。