2020年7月15日 本日の鹿児島県北西部は雨。

君に会う日は 不思議なくらい~ あっぅあめがおおっくぅてぇ~♬さて、哲学の水曜日です。アナクサゴラスさんを書いて行きます。

アナクサゴラス氏
紀元前5世紀の古代ギリシアの哲学者であり、天文学者であり、医者。彼がイオニア地方からアテナイへと移り住み哲学を伝えたことで、アテナイがギリシア哲学の中心地として発展したそうです。つまり、彼が居なければ、ソクラテスもプラトンもアリストテレスも生まれなかった可能性が高いのです。もしかすると、西洋哲学という分野そのものが存在しなかった可能性すらあるので、彼は、哲学の父と言っても良い存在だと感じます。

アナクサゴラス氏の論
世界の無限分割可能性を前提として、「あらゆるものの内にあらゆるものの部分が含まれている」とする原則を打ち立て、そこから、すべての事物における混合と分解の基本となる素材「種子(スペルマタ)」の概念を提唱した哲学者です。同時期に活躍したピタゴラス学派の哲学者エンペドクレス氏の思想に強く影響を受けたと言われていて、スペルマタの発想はエンペドクレス氏の提唱した四元素「リゾーマタ」に由来するとも言われています。アナクサゴラス氏の論の独自性は「最小単位というものを持たず、無限に分割されて、その中にはあらゆるものの種が内包される」という点で、ある種、東洋的な輪廻に似た思想である点だろうと個人的には思っています。また、最終的な着地が仏教の「梵我一如」と類似している点は非常に面白いですし、閉鎖系におけるエントロピーの増大の考え方へと繋がる思想も既に芽生えていて、何とも浪漫があります。

人生

非常に哲学、天文学、医学への貢献の大きかった彼(月が太陽の光を反射して輝いていると初めて唱えた人類でもあります)ですが、「太陽は、人々が信じている太陽神アポロンのような神々の化身などではなく、灼熱で覆われているただの岩石に過ぎない」と主張したことが神を冒涜する不敬神の罪に当たるとされ有罪。アテナイから追放され、ランプサコスという土地で生涯を閉じたそうです。

時は過ぎ
アナクサゴラス氏の偉業を湛え、月にあるクレーターの中には「アナクサゴラス」と名前をつけられたものもあります。
20200715


雑感

現代では、物質の最小単位がどうやら素粒子と呼ばれるものらしいと分かってきましたが、現在観測できた素粒子である3つのレプトンと6つのクオークも質量がそれぞれ違います。アナクサゴラス氏の論が真だとすると、これらそれぞれに、この世界の全てに変化可能なスペルマタが内包される訳です。さて、どこかで限界は来るのでしょうか、それとも人は、この先をいつか見るのでしょうか。この2600年の人類の思索の旅の行き着く先は天国か地獄かww。それはさておき、次回は、ピタゴラス学派について書いてみます。また来週お会いしませう。