2020年6月21日 本日の鹿児島県北西部は曇り。

本日は日曜日なので「名言」について書きましょう。

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名言とは

説明するまでもなく、「何かしら、有益な感情を呼び起こしてくれるお言葉」・・・それが名言。なので、万人に通用するというものでもなく、極めて個人差があって主観的なものでもありますが、この日曜日のカテゴリでは、あくまでも私が「良い言葉だなぁ」と思う名言達を紹介していこうと思います。
一人目は誰にしよう・・・結構悩みますが、この方に致します・・・・老子。

老子の名言
上善は水のごとし。水は善く万物を利して争わず、衆人の悪(にく)む所に処(お)る。故に道に幾(ちか)し。居るは善く地、心は善く淵(えん)、与うるは善く仁、言は善く信、正すは善く治、事は善く能、動くは善く時。それただ争わず、故に尤(とが)なし。

(訳)
最上の善というものは水のようなものです。水は万物に利益を与えていますが、見返りを求めたりはしませんし、人が嫌がるような所に収まって行きます。だから「道(タオ)に近い」。地のように低い場所にいて、心を深く静かに保ち、仁の心で与え、言葉には嘘偽りがなく、正すべき時に正し、事はよく成し遂げ、動きに全くの無駄がない。あるがままに従順であるので、争うことがない。


雑感

老子は中国の思想家であり哲学者ですが、「史記」の記述では紀元前6世紀の人物だとされているようですので、今から2620年位前の人ですね。「老子」という書の中に様々な哲学が語られますが、現代でも全く色褪せない・・・「道(タオ)」という世界観が、ビッグバン以前の世界を示すような感じであるのと、仏教によく似た哲学体系なので、個人的には好きな思想家の一人です。書くタイミングが来たら、水曜日の哲学カテゴリでまた詳しく書こうと思います。本日は、あくまでも名言の日なので、この位に留めておきます。上善如水・・・人は殆ど水でできている・・・故に、上善如人・・・と言える人類でありたいものです。言葉ってほんとうにおもしろいものですね・・・では、また次の日曜日の名言をお楽しみに♪